この記事では、超小型のコンパクトゲーミングPC「Presence BEMO(プレゼンス ビーモ)」のレビューやおすすめポイントについて、Presence BEMOの外観や使用感をご紹介します。Presence BEMOの性能やベンチマークについてもレビューしますので、あわせてご参照ください。
Presence BEMOのレビューをまとめると、部屋の雰囲気を壊さないミニマム&デザイン性を持ちながら、高負荷なゲームもサクサクプレイできるゲーミングPCだよ!
「高性能なゲーミングPCが欲しいけれど、部屋のインテリアに合わない…」みたいな、デザインに気を配る人は特におすすめだね!
Presence BEMOとは?
「Presence BEMO(プレゼンス ビーモ)」とは、PCショップASPが組み立て・販売しているBTO式ゲーミングPCです。
何よりも特徴的なのは、コンパクト&スタイリッシュな外観ケース。
ゲーミングPCによくあるゴツゴツ&キラキラした見た目ではないので、スタンディングデスクなどの上に置いてもまったく違和感が無いと思うよ。
というより、あまりにコンパクト過ぎるので床上に置く方が違和感があるかもしれない!
そのうえで、搭載パーツはRyzen5 5600XやGeForce RTX 3060Tiなど、ゲーミングPCの性能としてはハイエンド~ミドルハイほどのハイスペックを持ちます。
PCショップASPとは
「PCショップASP」とは、サウスウインド株式会社により運営されているBTOPCメーカーです。
高品質なハイスペックパソコンを1台1台手作業で受注生産しており、組み立てパーツのメーカーや品番にもこだわりを持つなど職人気質なサービスを提供しています。
一般的なゲーミングPCメーカーとは違って、BTOでカスタマイズを依頼できる範囲が限定されているものの、デフォルトの段階で性能を突き詰めている点が特徴の1つです。
- 「初期不良期間」が無い
→自社製品の性能や耐久度に対する自信が伺える - ほかのメーカーに比べ個性的な製品
→「最小なゲーミングPC」「Vtuberも想定した映像編集者向けモデル」など幅が広い
ドスパラは「初期不良1週間」
マウスコンピューター(G-Tune)は「初期不良1ヶ月」
パソコン工房は「初期不良基本2週間」
上記を見ると、PCショップASPの「初期不良無期限」はとても手厚いサポートだということが分かる。製品に対する自信の現れだろう
誰もが知っている有名店で安定したご飯を食べるのも好きだけど、個人的にはあまり知られていないお店で”アタリ”を探しに行くのも大好き。PCショップASPの製品はなんだかそんな気がするな~!
Presence BEMOのスペックや特徴
製品名 | Presence BEMO (プレゼンス ビーモ) |
---|---|
OS | Windows10 Home 64bit |
CPU | AMD Ryzen5 5600X 3.7GHz(4.6GHz) 6コア12スレッド対応 |
グラフィックボード | NVIDIA RTX 3060Ti GDDR6 8GB(LHR) |
メモリ | Corsair製 VENGEANCE DDR4 16GB(8GB×2) |
ストレージ(SSD) | WD製Black 500GB NVMe SSD (読込み最大:7,000Mbps 書込み最大:5,300Mbps) |
電源 | Corsair製 750W 80PLUS PLATINUM |
マザーボード | ASUS製 ROG STRIX B550-I GAMING Mini-ITX |
サイズ(cm) | 横11.5×縦20.6×奥行き32.8 (ちょうどA4コピー用紙サイズ) |
CPUクーラー | Noctua製空冷CPUクーラー NH-L9a |
LAN対応 | 2.5Gbイーサネット対応LANポート WiFi 6 |
容積サイズ | 7.2リットル |
価格 | 363,000円(税込) |
Presence BEMOの特徴を一言でレビューすると、ハイスペックなゲーミングPCをこれでもかというほど縮小させたコンパクトパソコンです。
Presence BEMOの搭載パーツは「Ryzen5 5600X」「GeForce RTX 3060Ti」など現状ミドルハイ~ハイエンドに近いスペックを持ちます。
2021年末時点において、CPU・グラフィックボード共にゲーム用途としては最高クラスに近い性能です。
FF15/14やPSO2、Apexなどの詳細なベンチマークは後述します。
僕が持っているフルタワーPCは当時総額40万くらいしたのに、似た性能のゲーミングPCが1/4以下のサイズに収まっているなんて…すげえや
違いを簡単に|Presence BEMOとCAGEの違い
製品名 | Presence BEMO (プレゼンス ビーモ) | Presence CAGE (プレゼンス ケージ) |
---|---|---|
OS | Windows10 Home 64bit | Windows10 Home 64bit |
CPU | AMD Ryzen5 5600X 3.7GHz(4.6GHz) 6コア12スレッド対応 | AMD Ryzen9 5950X 3.4GHz(4.9GHz) 16コア32スレッド対応 または intel Corei7 11700K 3.60GHz(5.0GHz) 8コア16スレッド対応 |
グラフィックボード | NVIDIA RTX 3060Ti GDDR6 8GB(LHR) | ASUS製 NVIDIA RTX3080 GDDR6X 10GB TUF GAMING(LHR) |
メモリ | Corsair製 VENGEANCE DDR4 16GB(8GB×2) | Corsair製 VENGEANCE DDR4 32GB (16GB×2) |
ストレージ(SSD) | WD製Black 500GB~1TB NVMe SSD (読込み最大:7,000Mbps 書込み最大:5,300Mbps) | WD製Black 1TB NVMe SSD (読み込み最大:7,000Mbps 書き込み最大:5,300Mbps) |
電源 | Corsair製 750W 80PLUS PLATINUM | Corsair製 750W 80PLUS PLATINUM |
マザーボード | ASUS製 ROG STRIX B550-I GAMING Mini-ITX | ASUS製 B550チップセット搭載ROGシリーズ or B560 |
サイズ(cm) | 横11.5×高さ20.6×奥行き32.8 | 横16.6×高さ36×奥行き24.5 |
CPUクーラー | Noctua製空冷CPUクーラー NH-L9a | Corsair製水冷クーラー iCUE H115i |
LAN対応 | 2.5Gbイーサネット対応LANポート WiFi 6 | 2.5Gbイーサネット対応LANポート WiFi 6 |
光学ドライブ | 非搭載 | 非搭載 |
容積サイズ | 7.2リットル | / |
価格 | 363,000円(税込) | 498,300~566,500円(税込) |
Presence BEMOとCAGEを比較すると、ゲーミングPCとしての性能自体は「Presence CAGE」が上回っています。
Presence BEMOは高負荷なゲームも快適にプレイできる優秀な性能を維持しているものの、フラッグシップやハイエンドクラスのスペックではありません。
性能を意識しつつ小型化に特化したパソコンが「Presence BEMO」、小型化を意識しつつ性能に特化したパソコンが「Presence CAGE」といったイメージです。
だからといって、「Presence BEMO」が劣っている訳でもありません。コンパクトサイズでありながら、ゲーミングPCとしては十分な性能を誇っています。
Presence BEMOのレビュー
Presence BEMOをレビューするうえで特筆したいポイントが、何よりもコンパクトなPCケースです。
まずはPresence BEMOの外観から見ていきましょう。
Presence BEMOの外観レビュー
- 圧倒的な小型ゲーミングPC
- 高級感のあるアルミフレーム
- 全体的に”穴”で吸気&排気を確保
- 背面のi/oパネルは逆さ
圧倒的な小型ゲーミングPC
Presence BEMOの特徴を語るうえで欠かせないポイントがそのコンパクトさです。
横にあるのは標準的な高さの500mlペットボトルサイズですが、それよりも小さく収まっています。
奥行きもそこそこで、サイズ感としてはA4用紙がイメージしやすいでしょう。
昔使っていたミドルタワーケースに比べるとだいぶコンパクトに収まっていることが分かります。
あまりに小さいので、机上に置いても違和感が無いレベル!ロボット掃除機を使うなら床下に物を置かないようにしたいけど、そういった点でもゴミが溜まりくいのはメリットかも
高級感のあるアルミフレーム
Presence BEMOの外観周りはとてもシンプルなデザインで、表面には電源ボタンとUSB Type-Cポート(USB 3.2 Gen 2)の2つしかありません。
上やサイド部分には接続ポートが一切なく、内側が少し透けて見えるデザインです。
内部機構にLEDなどは採用されていないため、起動中の発光に集中が削がれる心配もありません。
“余計なごちゃごちゃ感”がないので、「従来のゲーミングPCはお部屋のインテリアと合わない…」なんて悩みを抱えている人にはわりと嬉しいデザインですね
全体的に”穴”で吸気&排気を確保
全体的に穴が空いているため、熱がこもりにくい構造をしています。
PCケースはアルミフレームを採用しており、ケース全体で放熱できる仕組みを導入しているそうです。
背面のi/oパネルは逆さ
i/oパネルが逆さというよりは、内部でマザボごと逆さに入っている状態です。
PCIスロットカバーなどはなく、ほかのデバイスが追加される想定の構造はしていません。
- USB Type-A 3.2 Gen 1× 4(Type-A ×3 Type-C × 1)
- USB Type-A 2.0 × 2
- オーディオ Type-C
- BIOS FlashBack ボタン
- 各オーディオジャック
- BIOS FlashBack ボタン
- DisplayPort 1.4
- HDMI 2.1(4K@60Hz)
- Intel I225-V 2.5Gbイーサネット/Wi-Fi 6 AX200
ほかのパーツはむやみに光りませんが、オーディオジャック部分のみ各LEDが点灯します。
ちなみに、「NVIDIA RTX 3060Ti」の接続ポートはHDMI×1、DisplayPort×3だよ!ゲーミングPCとして活用する場合は、コードをグラボ側に接続することを忘れないでね!
Presence BEMOの内部を簡単に
ゲーミングPCの多くはCPUなどの熱暴走を防ぐため、ケースファン&CPUクーラーなどによる冷却性に重きを置いています。
一方で、Presence BEMOは圧倒的なコンパクトさを実現するためにケースファンが取り除かれています。
その代わりに、Presence BEMOはPCケースの「アルミフレーム」を利用して、熱をケース全体で放熱する仕組みが導入されているんだよ!
- 取り外しはとても簡単
- ケースファンは一切なし
- ケーブル類は綺麗にまとめられている
- 個人的にはパーツの取り外しが大変そう
取り外しはとても簡単
簡単な取り外しができそうなのは左右の2面のみで、底面にあるサイドパネルのネジを2つずつ取り外せばOKです。
他の部分を取り外すのはあまりおすすめできません。
サイドパネルには4本の突起があり、ケースと合わせてうまく合致するようになっています。ネジが無い状態でも、比較的安定してはまっている印象です。
ケースファンは一切なし
前述の通りケースファンが一切ついておらず、内部の排熱パーツは「CPU・GPU・電源」の3つ分のファンしかついていません。
実際に試用してみると、ちゃんと熱自体は排熱できているようです。
負荷が掛かっていない状態なら”熱がこもる”ということもなく、ケース全体を通して給気&排熱を行っています。
ケース内外のエアフローは自然通気がメインなので、壁際へピタっとくっつけるのはあまり良くなさそう
イメージ的には、PCケース自体が1つのヒートシンクになる感じだね!
ケーブル類は綺麗にまとめられている
ケース内部は各ケーブルが細かくまとめられており、パーツに干渉しそうな印象はありません。
個人的にはパーツの取り外しが大変そう
Presence BEMOの内部を見てみると、細かい部分まで最小化にこだわっていると感じられます。高性能にも関わらずスマートに収まった内部には正直ビックリしました。
しかし、あまりに職人気質なクオリティから、パーツを取り外して清掃するのにはあまり向いていないなと感じました。
エアダスターだけじゃヒートシンクのゴミが取りづらいけど、解体して清掃メンテナンスするのはちょっと手間がかかりそうな印象だね。ケースが小さいので、内部のホコリ自体はエアダスター1つでも十分清掃しやすいと思うよ
Presence BEMOのベンチマーク測定
Presence BEMOのパフォーマンスをまとめると、ハイスペが必要なゲームも高設定でラクラク遊べるゲーミングPCです。
今回は世界的に人気の高いFF14のベンチマークをはじめ、Apexなどのお試しプレイによる結果をご紹介します。
代表的なゲームのベンチマーク結果
- FF14
- FF15
- PSO2NGS
- Apex Legends
DQ10やフォートナイトみたいな必要スペックがそこまで高くないゲームは検証外だけど、FF15が快適にプレイできる以上、ほかのゲームも基本的には高設定で遊べると思うよ~
FF14(非常に快適)
FF14のベンチマーク結果(HD:最高品質)は「21044」「01.非常に快適」と最上位スコアを記録しました。
残念ながら4Kモニターを所有していなかったので4Kベンチマークは行っておりませんが、他のスペック面を省みるに4Kでも比較的快適な出力ができる性能です。
ただし、「最高設定&4K出力」は人が多いリムサや一部ギミックにおいて、読み込み時にFPSが少しだけ落ち込んでしまう可能性が見込まれます。
今回の測定は”すべて最高設定”において高スコアを記録しているので、ゲーム内のグラフィックを調整すれば安定した4K出力もできるでしょう。
FF14なら、ぶっちゃけヌルヌル動くスペックだね!
FF15(とても快適~やや快適)
FF15のベンチマーク結果(HD:高品質)は「10113」「02.とても快適」と上位スコアを記録しました。
高フレームでの動作が可能で、より高品質のグラフィックス設定も行えます。
FF15のベンチマーク結果(4K:最高設定)は「4772」「04.やや快適」と標準よりすこし上のスコアを記録しました。
高品質&4Kで安定して出力するにはすこし心もとないかもしれません。
標準的な動作が見込める「3000~4499」「05.普通」よりはすこし上程度なので、4K出力をする際はグラフィック設定等を変更する必要があります。
PSO2NGS(快適に動作)
PSO2NGSのベンチマーク結果(HD:簡易グラフィック設定6ウルトラ)は「27060」「01.快適に動作」と最上位スコアを記録しました。
体感ですがほとんどカクつくこともなく、FPSも安定している印象だったため、120~144hzゲーミングモニターとの併用もおすすめです。
Apex Legends(快適にプレイできる)
残念ながらApex Legendsにはベンチマーク機能がないので、実プレイ&ソフト計測による体感となります。
結論から言うと、Apex Legendsのデフォルト高設定でも120FPSを維持し続けることができました。
メインモニターが120Hzなため実体感は120fpsで頭打ちとなりましたが、カクつきや過度にfpsが低下することもなかったため、安定してプレイできそうです。
ちなみに、後述するベンチマークソフトではApexで140+FPS出るとスコアが出ているので、144Hzのゲーミングモニターと併用するのもおすすめだね
ソフトウェアによるベンチマーク
今回は、昨今のゲームでは主流の3D表現に対するベンチマークソフト「3D MARK」と、VRベンチマークとして知られる「VR MARK」、書き込み速度測定の「CrystalDiskMark」を利用します。
3D MARK Fire Strike
3D MARK(Fire Strike)はDirectX 11の動作環境でゲーミングPCスコアを測定しています。
測定環境 | フルHDモニター |
---|---|
Fire Strikeスコア | 24274 |
グラフィックボードスコア | 28349 |
CPUスコア | 23863 |
総合スコア | 11830 |
Apex Legendsは「フルHD」「140+FPS」で動作すると測定結果ができました。
3D MARK Time Spy
3D MARK(Fire Strike)はDirectX 12の動作環境でゲーミングPCのスコアを測定しています。
測定環境 | フルHDモニター |
---|---|
Time Spyスコア | 10365 |
グラフィックスコア | 11105 |
CPUスコア | 7524 |
VRMark Orange Room
「Orange Room」は現在主流のVR環境でどの程度の動作が期待できるかを測定しています。
Presence BEMOのスコアは14802で、平均FPSは322.69でした。
VRMark Cyan Room
「Cyan Room」はDirectX 12を利用した環境でどの程度の動作が期待できるかを測定しています。
Presence BEMOのスコアは5499で、平均FPSは119.88でした。
VRMark Blue Room
「Blue Room」は将来的なVR環境を想定して、より高負荷な状況でどの程度の動作が期待できるかを測定しています。
Presence BEMOのスコアは3323で、平均FPSは72.45でした。
CrystalDiskMark
シーケンシャル速度は6986.32 MB/s(読み込み)、4164.89 MB/s(書き込み)でした。
NVMe SSDを搭載しているため、OSやゲームといった「ソフトウェアの立ち上がり」「マップの読み込み」などは超速です。
Presence BEMOのレビューで気になったポイント
Presence BEMOのレビューをまとめると、小型パソコンの限界まで性能を突き詰めたゲーミングPCです。
ゲーマーに求められるハイスペックな性能を妥協せず、できる限りコンパクトな筐体に収まっています。
しかし、実際に使う前にいくつか気になったポイントがあるのも事実です。
Presence BEMOのメリット&デメリットを交えつつ、「これって大丈夫なの?」と気になりそうなポイントをご解説します。
拡張性は高くない
言うまでもありませんが、Presence BEMOは個人で拡張できるスペースがほとんどありません。
職人技レベルで小さいケース内に各パーツが詰め込まれているため、内部に別パーツを追加することがほぼ不可能です。
個人的にはゲームが動けば十分なので、初期設定でカンペキならわざわざイジろうとは思わないです
一般的なゲーミングPCは「ミドルタワーケース」「ハイタワーケース」などの種類があり、大容量のケースならさまざまなパーツを採用しやすい&導入しやすいメリットがあります。
その点、Presence BEMOは拡張性がほとんど無いため、自分で性能をアップグレードさせたり、増築したりする運用には向いていません。
個人的には自分でスペックを拡張していくのも楽しみの1つだからな…そういう人には間違いなく向いていないだろう
PCショップASPさんいわく、「いちおうBTOですので、お声がけいただければ個別カスタマイズもご相談に乗ります」とのこと!
サイト制約上2ヶ所しかBTOできないだけで、個別相談は応じてくれるそうだよ。ただし、ケースの形を踏まえると、それでも拡張性は低そうかなぁ
静音性は想定よりも優れている
Presence BEMOをレビューするために起動したとき、「ファンの音がほとんど聞こえない」という点に気付きました。
「電源&CPU&GPU」のファンだけでケースファン自体が存在しないため、 ある程度は静かだろうとは思っていたものの、想定以上の静音性があります。
「もしかして壊しちゃった!?」と一瞬肝を冷やすレベルで何も聞こえなかったよ…。無音のままイヤホンを付けたらマジでなんにも聞こえないレベル!
ChromeでNetflixを見る程度の負荷であれば、CPU&GPUのファン稼働音が気になることも無いでしょう。
しかし、静音性がカンペキという訳ではありません。当然ですが、高い負荷が掛かったタイミングでCPU&GPUのファンの大きな音が聞こえ始めます。
アルミケースの放熱性は十分だけど少し注意
実際にApexをプレイしたり、ベンチマークをしたり、Core Tempを起動した状態でCPU温度を計測するとMAXで81度まで達していました。
90度まで行くと熱暴走レベルですが、80前後は高負荷なゲームで達しやすい温度。今回はベンチマークの影響もあるため、小型ながら冷却性能自体は許容範囲です。
しかし、Presence BEMOは熱を排熱するため、アルミフレームのケース伝いに放熱します。
キャンプが好きな方はご存知かもしれませんが、そこでエアフローが擬似的な「煙突効果」を発揮します。
高負荷を掛け続けていると、側面から給気→上へ排熱という形で、ケース自体(特に上部)が確かな熱さを持つ印象です。
やけどをするほどの温度ではないけれど、物を置くのは避けたほうが良いと思うな。耐熱温度の低い化粧品の入れ物(60~70)とかプラスチック製品は、もしかしたら少しだけ変形しちゃうかも!
もちろん、低負荷状態ならケースの熱はほとんど感じられないよ
デスクまわりはキレイに出来そう
従来のゲーミングPCを利用していると、こんな「あるある」に悩まされている方も多いと思います。
- PC裏などにホコリなどが溜まりやすい
- 耐荷重をオーバーするので机上に載せられない
- ロボット掃除機で綺麗に掃除できない
- 悪い意味で存在感を発揮して部屋のインテリアと合わない
一方で、Presence BEMOはゲーマーに必要な高性能スペックを搭載しつつ、シンプル&スタイリッシュなデザインに収まっています。
さらにコンパクトで重量も軽いため、昇降式スタンディングデスクなどの耐荷重制限があるデスク上にも乗せやすい点がメリットです。
机上にケーブル類をまとめることができれば床下がごちゃつかず、ホコリが溜まりにくい&ロボット掃除機も稼働しやすいでしょう。
Presence BEMOはどんな人におすすめ?
- ハイスペックな小型ゲーミングPCを探している
- 部屋のインテリアにこだわりを持っている
- 従来のゲーミングPCデザインに抵抗がある
- 無駄なLED装飾を好んでいない
- 主張を抑えたシンプルデザインが好み
- コストを抑えてゲーミングPCを探している
- 自分でパソコンを増改築したい
Presence BEMOの使用感レビュー|感想・評価まとめ
結論:Presence BEMOはゲームが好きだけどゲーミングPCが嫌いな人におすすめ
Presence BEMOのレビューをまとめると、「小型化」「スタイリッシュさ」を突き詰めたゲーミングPCです。
肝心の性能を落とすことなく、ゲーミングPCとして性能を発揮しつつも従来のデザイン性から乖離しています。
「謎に存在感を発揮するLED」「部屋の雰囲気に合わないゴツいデザイン」「大きいケースでスペースを取られる」など、従来のゲーミングPCあるあるな悩みを改善したい方に、自信を持っておすすめできる製品です。
ゲーマー的にも嬉しいハイスペックを持ちつつ、圧倒的な小型化&スタイリッシュさがある。刺さる人には刺さる製品だと思う。
こだわりを感じるクオリティだからこそ、万人におすすめはできないけれど、”従来のゲーミングPC”に抵抗がある人は一見の価値があるんじゃないかな~
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